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大村湾でアオリイカを狙う釣り人へ

今年の春先、地元の子ども達と大村湾にイカシバ(イカの産卵床)を入れ、
その様子を長崎のテレビでも取り上げて頂きました。

それから半年、ある変化がありました。
これまで、この場所にはエギング等のイカ釣りに来る釣り人は1人もいなかったにも関わらず、
今は頻繁にイカ狙いの釣り人が来ています。

大方、イカの産卵床が沈められ、たくさんのイカが産卵に集まっている様子をテレビで見て、
それならば釣りに行こうと考えたのでしょう。

しかし良く考えて頂きたい。
なぜ、子ども達とイカシバを入れ、その様子をテレビに取り上げて頂いたのかを。
それはあなたたち釣り人に、ここにイカがいますよと伝える為では決してない。

大村湾は身近な海である一方、どこか汚れていて仕方がないというイメージを持っている人も多い海です。
生き物がたくさんいる事を知らない方が多い海です。
それは海との接点が減った今の子ども達となれば尚更の事。

子ども達がイカシバを通して、大村湾に馳せた思いをよく考えてほしい。
アオリイカ

イカの子どもがたくさん産まれますようにと願いを込めて、
重たいイカシバを一生懸命にみんなで入れた映像を見て、

そこにイカがいるなら釣ってやろうと思う自らの浅ましさを顧みてほしい。
産卵に来る親が釣られれば、卵は産まれません。

釣人として自然の恵みを頂く立場であるならば、もっと自分が手にかける生き物達について良く知って頂きたい。
ここは良く釣れる、釣れてラッキー、釣れないからここはつまらない。
これまで少しでもあなたは釣れた魚の事について、その海について何かしてきましたか?

仕掛けが引っかかり切れてしまった。
でもその仕掛けは何十年もそこに残りますよ。
誰がそれを片付けるんですか?
長い糸が海中を漂い、藻や生き物を絡め取る。
でも、それをした当人はそんな事考えもせず、ただ損したと思うだけ。

釣りを通して自然と接しているのだから、もう少し謙虚な気持ちを持って頂きたい。

わざわざ子供たちと入れたイカシバの場所まできて、
ただでさえ少ないアオリイカを狙わなくてもいいでしょう。

長崎港でも新三重にでも、ここよりたくさんイカが集まる場所はいくらでもあるでしょう?
もっとよく考えて欲しい。
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