テンジクダイ(Apogon lineatus) (出現期間:6月~9月)

幻の魚「テンジクダイ」

テンジクダイ

雄が口内で卵保護することで知られるテンジクダイの仲間たち。

そのテンジクダイ科の代表ともいえる「テンジクダイ」ですが、この魚は通常は水深100m付近に生息している為、ダイビングでは滅多に見ることができない魚と言われています。

しかし、その幻ともいえるテンジクダイが大村湾ではわずか水深5m程の浅瀬で観察することができます。

おそらく、大村湾独特の地形による影響と考えられますが、これほどまでに浅し水域で観察できる海は今のところ大村湾以外に知られていません。

テンジクダイの口内保育

さらに7月~8月にかけてはテンジクダイが口内で卵保護する様子も観察できます。

夏を終えるとテンジクダイたちは幻のように姿を消してしまう為、わずか数か月しか観察できない貴重な生態シーンです。