ヨツアナカシパンの受難


あれ?3日前まで暖かかったのに超寒い。
一気に冬が来ましたね~

大村湾の水温は19℃
外海より2度程低いものの、陸上が寒くなったので水の中の方が暖かく感じます。

ポイントに到着すると、すぐ脇でみかんの収穫が行われていました。
この時期のみかんは早生ミカンの遅いタイプとのことでした。
みかん
写真を撮らせて頂きながら、ここで約40年もみかん栽培を続けているお母さん達に昔の話を聞かせて頂きました。

現在は道路が舗装されたこの海沿いの道も、当時は砂浜が広がっていたそうです。
カブトガニも今でこそ滅多に見なくなったけど、当時は普通に見かけた生き物だったとのこと。

たった数十年前の事なんだろうけど、今とは全く陸上も海の中も違ったんでしょうね。

一頻り話を聞き終えると、収穫したばかりの早生ミカンを分けて頂きました♪
大村湾の潮風を受けて育ったみかんは甘くて美味しい~

さて、一昔前の話を聞いて大村湾の水中の様子が1つ繋がった気がします。
このポイントには、不思議な事にヨツアナカシパンの殻がたくさん落ちています。
ヨツアナカシパン
しかし、殻はあるのにこれまで1匹も生きた者を見たことがありません。
全て死んでいるのです。

ヨツアナカシパン達は浅い砂地に多く生息するウニの仲間です。
私が良く行く大村湾の別の場所にはそこら中にゴロゴロいる普通の生き物です。
なのに、ここには生きたヨツアナカシパンは1匹も居らず、代わりに殻だけはやたらと転がっています。

もしかすると、砂浜だった当時にたくさん暮らしていた者たちが、環境が変わってどんどん居なくなり、
やがて殻だけが残ったのかもしれませんね。

逆に、普段潜る大村湾のポイントには居ないけど、ここでは良く見かけるのがサビハゼサビハゼ

環境が変わって良し悪しあるかと思いますが、その度に適応していく生き物達って逞しいなぁと思います。

そして季節はいよいよ冬へと突入です。
アイナメ・クジメの卵は、今年は先日まで気温・水温共に高めだったことが影響してか、まだ確認できていません。
しかし、恐らく12月に入れば産卵する個体が増えてくるかと思います♪

冬になって遊びに来るゲストさんも減って寂しい季節になりますが、
海は毎日案内しています。
皆さんぜひ遊びに来て下さい♪

<お知らせ>
今年最後の錦江湾ツアー実施します
日程は12月17日・18日(土日)
現地集合:35,000円
長崎乗合:40,000円
1日2ダイブ・ガイド・タンク・ウェイト・フェリー乗船料が含まれます。
ホテルは各自で手配お願いします。ダイビング後は温泉に寄りますので、お風呂セットもお忘れなく!
一日だけ参加希望の方はその旨をお伝えください。

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