ウロハゼの孵化

台風12号が無事に通過しました。
週末はせっかく講習が入っていたのですが、大事をとって中止に。
まだ梅雨空けもしていないのに、今年は台風で泣かされますね~

さて、その反面嬉しい発見もありました。
何気なくご紹介したウロハゼの卵保護ですが、お店に戻った後にゲストの写真を拝見したところ、
なんと!親の隣に孵化した子の姿が~!!

急いで海へUターン!
もう終わっているかな~とも思いましたが、無事に孵化を撮影することできました!
その孵化の映像がこちらです。

今回の発見で、今後はウロハゼの孵化までの予測が立てられそうです!
ご案内できるようにリサーチを重ねていきます。

ウロハゼ卵、オクヨウジ産卵、ミジン

外海は水温24℃、大村湾は23~24℃
だいぶ暖かくなりましたね♪

大村湾で繁殖期に入っているウロハゼ。
今回とても見やすい場所で卵保護をしていました。
ウロハゼ
オクヨウジの産卵は驚くことに未だ衰えていません。
夏の新たな名物になりそうですね~♪
オク産卵
久しぶりに辰の口にも行きました。
ミジンベニハゼがとても多い場所です。
成魚のペアを発見。相変わらず可愛らしい姿をしています。
ミジン
外海側も大村湾も面白い時期になっています。
みなさんのお越しをお待ちしています。

マダラ仔魚放出、サツキ大量、ヒゲソリダイ幼

台風来てますね
おかげで予定も吹き飛んだので、久しぶりに髪切りました。
いつも髪型を伝えるのに悩みます。
今日は・・・
至って普通の当たり障りがなく、
会った人が一切髪のことが気にならないような髪型でお願いしますと頼んでみました。
結果はぜひ会いにきてください(笑)

マダラギンポの仔魚放出が盛んです♪
何度見ても楽しく、撮影も集中してしまいます。
マダラ仔魚 - コピー
サツキハゼも良い時期になりました♪
めちゃめちゃ綺麗です!
今年こそ卵保護している子を見つけたいな~
サツキハゼ - コピー
そして初めて出合ったヒゲソリダイまたはヒダイの幼魚です。
大村湾もまだまだ未知数ですね~♪
ヒゲソリ - コピー
さらに、7月20日海の日はNBCあっぷるに出演します!
今回は超力作!テーマはずばりタツノオトシゴです!!
お時間のある方はぜひご覧ください♪
ちなみに、20日のご案内は11時以降からとなります(^^)
まだまだご予約お待ちしてます♪

ヒメイカの交接、オクヨウジの幼魚

台風の影響なのか、長崎は昨日は真夏日でした!
このまま梅雨が明けてくれると嬉しいですね♪

毎年来て下さるゲストさんと今週は色んな場所で潜ってきました!
無事に全ての日程を案内し終え、送迎先のホテルでまた来年とお別れを告げる時には一抹の寂しさを覚えます。
来年に向けてより一層腕を磨きつつまたお待ちしています!

アオリイカやカミナリイカ等、イカが見ごろを迎えていますが、
今最も旬なイカといえば、ヒメイカです。
繁殖期に入っており、70%くらいの高確立で交接をお見せすることが可能ですよ♪
ゲストの方々にお撮り頂いていましたが、ようやく、僕も交接の瞬間を写真に撮ることができました!
ヒメイカ交接
交接後にメスの腕部をよく見ると、オスがくっ付けた精莢がピロンと白髭のように付いているのがわかります。
ヒメイカ精莢
そしてこちらは糸くずの様に細いオクヨウジの幼魚!
今年は当たり年であちこちに見られています♪
沖縄で有名なピグミーシードラゴンにも負けない糸くずっぷりです!
オクヨウジ幼魚
長崎もいよいよ夏に突入といった感じです。
今年もたくさん潜って楽しみましょう!
皆さんのお越しをお待ちしています!

シマギンポの求愛

今日はリクエストを頂いていたシマギンポの求愛を見に外海へ行ってきました♪
台風が接近中ですが海況は落ち着いており一安心。

実はこのポイント、イソギンポ科の生き物達だけを見る為の場所と言っても過言ではなく、
これまであまりご案内することが無かったのですが…

今回のリクエストを受けて行ったところ、まぁ~とっても楽しかったです♪
こちらは求愛するオスとそっけないメス。
シマギンポの婚姻色は襟にワンポイントあって可愛らしい!
シマギンポ求愛
それだけではありまえん。
巨大なカエルウオがわんさか。
カエルウオ
もちろんロウソクギンポもいますよ♪
こちらはメスのろうそく。
ロウソク
その他、ナベカやクモギンポやホシギンポ、イソギンポ科以外ではダイナンギンポやナンヨウミドリハゼ等浅場の生き物が活発に行動していました。

ポイントの感じとしては、タイドプールにいる生き物が1mくらいの水深まで観察できるフィールドといった感じです。
ただ、潮が引くと観察しづらくなるため、日中に満潮が来るときのみご案内可能です。
7月の第4週、8月の第一週または第三週あたりはご案内可能になると思います。

ギンポ好きの方、タンクを背負って撮影・観察してみたいという方お待ちしています(^^)

マダラギンポの仔魚放出・クーマの脱皮

水温22~23℃
まだまだ梅雨の雨と濁りが続いている大村湾

しかし、熱い生態がまた本格的に始動を始めました!
夏の大村湾の生態といえばコレですよね!
マダラ (2)
マダラギンポの仔魚放出です!
昨日は一度に7匹近く放出する行動が何度も見られました♪

そして、各地で開催されているナイトダイビングの浮遊系ウォッチですが、
一応大村湾でも見られます(笑)
それ専門にはやっていませんが、ナイトした時に必ず仕掛ける集魚灯周りに集まってきます。

写真はクーマが脱皮した瞬間です。
その他、ウミグモの仲間やフグ科の稚魚、テンジクダイ科の稚魚も確認していますよ♪
クーマ
タツノオトシゴも繁殖後期と思われますが、まだ継続中です。
こちらは、見れば金運アップ・宝くじ当選率上昇、子宝に恵まれる?
と勝手に言っている黄金のタツノオトシゴです。
ありがたや~ありがたや~
DSC_4862

タツノトシゴ「クロの物語」

6月29日の午前、1匹のタツノオトシゴが姿を消しました。

5月初旬、タツノトシゴ達が繁殖期に入り毎日のように昼夜問わず観察し続けました。
まだ彼らの生態がほとんどわからない状態の中、初めに出会ったタツノオトシゴがオスの「クロちゃん」でした。

他の個体と違う真っ黒な姿、自慢の冠はちょっと低め。
ひと目で彼とわかる姿に愛着を持って観察していた個体でした。
クロ
他のオス達より少し小柄でありながら、メスを巡る闘争では一歩も引くことなく他のオスに挑む度胸と根性のあるタツノオトシゴでした。
ライバルのオスであり、クロより体格が良い「リーゼント」にも、尾を巻き付けたり、吻でつついたりと果敢に挑んでいました。
闘争
求愛も積極的に行い、また、たくさんのメスからアプローチを受けるプレイボーイぶり。
クロ求愛
もちろん、メスがクロの育児嚢に卵を産む「産卵」も見せてくれました。
この時の相手はNo.3と呼んでいる小柄なメスでしたが、それ以外のメスから卵を受け取ることもあり、彼の子育てぶりは評判のようでした。
産卵
卵を受け取ったクロは、長い期間をかけしっかりと子どもを育てあげました。

産卵から約一か月後。
クロのお腹からたくさんの子ども達が外の世界へと飛び出して行きました。
この時初めて、生まれてくる子供の色は親と同じ色であることも彼に教わりました。
孵化
私の観察した限り、繁殖期が始まってからの約2ヶ月間に、クロは2度子どもを育て上げました。
そして6月29日の朝、次の日に3度目の出産を控えながら、その日を迎える前にこれまでいた場所から姿を消しました。

捕食される瞬間を見たわけではないので、もしかするとどこかで生きているかもしれないし、
あるいは、明日潜りに行けば変わらずそこに出てきているかもしれません。
できればそうであってほしいと思っているのですが、可能性は低い気がします。

これまで、タツノオトシゴなんてあまり美味しくなさそうだから捕食する奴もそうはいないだろうと思っていましたが、
どうやらそれは大きな間違いだったようです。
逆に、見つけてしまえば、ほぼ確実に捕食する事ができる彼らは肉食魚の恰好の餌となっているようです。
特に出産を控え、腹部が著しく肥大化したオスは肉食魚に見つかり易く、狙われる事も多いようです。

これまで、クロを含め5個体のオスが出産直前に姿を消しました。
捕食した犯人である肉食魚も大凡の目途が付いています。

自然の海である以上、食う食われるは仕方がない事ですが、
当初からずっと観察を続けていた個体がいなくなるのでは寂しい限りです。

クロが残した子どもたちが無事に育ち、彼の命が脈々と受け継がれ続けることを願うばかりです。
クロの子 (2)

ヒメイカ交接・オクヨウジ産卵&卵

水温23~24℃
すっかり水も暖かくなり、私もウェットに衣替えしました。

大村湾では相変わらず生態ラッシュが続いています。
マダラギンポの仔魚放出も始まっています♪

そして、今が旬を迎えているヒメイカが熱い!
ウミヒルモの草原にオス・メスがたくさん集まっています。
雌雄が集まれば当然期待できるのが交接です!
この日も5回程交接を見ることができたのですが…
なんせヒメイカの交接はとにかく一瞬!!
私も声を出して合図していますが、合わさった瞬間を撮るのは至難の業です。

しかし、この日のゲストさん。
シャッターのタイムラグがあるコンデジでしたが、見事交接している瞬間を捉えてくれました!
写真ありがとうございます♪
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ヒメイカの交接は今ならリクエスト頂ければ高確率でお見せできます!

そして、タツノトシゴも産卵・孵化と盛り上がっていますが、こちらも忘れてはいけません!
オクヨウジたちも繁殖期真っ只中!!
そして、この日どえらい物を見てしました!!
なんと、育児嚢から卵がはみ出してます!!
しかもねじれてる!
オクヨウジ産卵
やかに小さなオスと産卵しようとしてたので、気になって見ていたら想像以上のものが見られました♪
こちらは産卵を試みるペア。
明らかにオスが小さい為、産卵に苦労している様子でした。
オクヨウジ卵
この日の前日まで卵好きのゲストさんが来られてただけにガイド出来なかったのが惜しい内容でした。
しかし、まだ続きそうなのでこちらも要チェックですね!

ウミヒルモ開花

水温23℃
梅雨の晴れ間とっても気持ちの良い日でした。
大村湾はタツノオトシゴの抱卵を始め、アオリイカの産卵やマダラギンポの仔魚放出、アカオビシマハゼの卵保護など、とっても賑わっています。

そして同じく旬を迎えているのがウミヒルモです。
海底一面に美しい緑の草原が茂っています。
さらにたくさんの花も咲き始めていますよ。
ウミヒルモ花 - コピー
こちらは花粉を飛ばしているウミヒルモの花
花粉 - コピー
そしてウミヒルモの中にはこんな綺麗なコシマガリモエビやツノモエビの仲間が隠れています。
コシマガリモエビ - コピー
う~ん。楽しいですね!

アオリイカの産卵フィーバー

水温22℃
今日も大村湾ではアオリイカの産卵が大爆発でした!
超至近距離で観察できる産卵は迫力満点!
とっても楽しい!!
アオリ
東京からお越しのゲストさん
2月にライセンスを取得したばかりで、ファンダイビングは初めて!
そんなゲストさんのリクエストがイカの産卵・タツノオトシゴ・そしてイルカ(笑)
何とかギリギリでしたがイカの産卵が始まってくれたおかげでリクエストコンプリートです!
アオリ②
何を思ったのかカメラに突進してきたホタテウミヘビ。
休んでた所を無理に起きて頂いたのでご立腹だったのかな?
ホタテ
今年はとにかく大村湾のアオリイカ大当たりです♪
今日は10個体以上が集まってましたよ~
水深もわずか5mで見られるので、初心者からベテランまで楽しめます!
リクエストお待ちしています!
また、タツノオトシゴは孵化&産卵の予定が迫っています!
そちらの日程はHPでご確認の上、お早めにご予約下さい。