先日山に芝刈りに行き、そして切ってきた木をイカシバ(イカの産卵床)として海に設置してきました!
それから約1週間立つのですが・・・
アオリイカがバンバン産卵に来ています!
今日もしっかりと産卵を観察できましたよ!
しばらく待っていると、目の前で巨大なアオリイカたちが産卵にやってきます。
もう大興奮です!
現在毎日産卵に来ていますので、リクエスト頂ければ高確率で産卵を観察・撮影ができますよ!
必見です!
ザーザーと雨が降ると激濁りする大村湾ですが、シトシト雨が降った本日は逆に透明度が良くなっていました。
先週入れたイカシバの様子も気になっていたので、ワイドを持って入水です。
イカシバには残念ながらまだ卵はありませんでしたが、岩場ではついにナベカの仔魚放出が始まっていました。
巣穴からオスが顔を出すと、梅干しの種を飛ばすように咥えていた子どもをプッ!
ワイドでなんとか写真を撮ろうとしましたが、無残な結果に。完敗でした。
ところで、このナベカの仔魚放出は8月頃まで見られるのですが、実は初期から6月までの仔魚はサイズが大きい傾向がありますので、
今から初夏にかけてが見ごろになります。
仔魚放出させる時間帯も概ね決まっているので、リクエストして頂ければご案内可能です。
ぜひ仔魚が飛び出す瞬間を撮りにいらしてください。
そしてヒカリウミウシも相変わらずよく目にします。
クモヒトデをモシャモシャ食べる仕草が可愛らしい?ですよ。
さらに今日は開拓もかねて新しい場所へ潜ってきました。
小さな川が流れてたので、もしかしたら…と期待して潜ると、予想通り美しいアマモ場が広がっていました!
写真に撮ることはできませんでしたが、カミナリイカのペアも観察できたので、産卵も始まっているのかもしれませんね!
暑い暑い!
昨日は悪天候で肌寒かった長崎ですが今日は強い日差しですっかり夏日でした!
鹿児島で使用した器材をせっせと洗うとまぁ~出てくること出てくること!
お土産の火山灰!(笑)
すごいですね~!
さて、大村湾のベストシーズンがやってきますね!
それを踏まえてちょっとダイジェスト的に何回かに分けて見どころ紹介していこうと思います!
まず5月から6月にかけての見どころは何と言ってもこの魚でしょう!
大村湾のトップアイドル「ナベカ」です!
全国的に分布しているイソギンポ科の魚ですが、通常は潮間帯付近に多いため波やうねりと戦いながら観察・撮影したという方も多いのではないでしょうか。
大村湾では、環境との相性が良いためか、ナベカはそこらじゅうで見かけることができます。
さらに嬉しいのは水深1mはもちろん、水深5m付近にまで生息しているんです。
そうです!波やうねりに揉まれない!というのが大きな魅力です(笑)
また、長生きしている個体が多いためか外海よりも体サイズが1.5倍ほども個体がたくさんいます。
さて、そんなナベカの繁殖シーズンが5月から6月にかけて行われます。
正確には8月まで繁殖期は続くのですが、前半の方が求愛・産卵を積極的に行っているので観察しやすい時期ということになります。
オスとメスの簡単な見分け方は頭の色!
メスは薄い黄色をしていますが、オスは婚姻色が出ると頭部が黒く色づきます。
しかし、実は巣の外を移動しているときにはオスもメスと同じような色をしているため、巣外にいる個体は注意が必要です。
繁殖行動を見るのに一番簡単なのはメスの後をつけることです!
メスが卵を産む際には特に決まったオスがいるわけではありません。
まるで軽トラで売りにくる焼き芋屋のように卵を欲しているオスの巣を訪ね歩きます。
そしてオスの求愛ダンスが気に入ると、巣内に卵を産んでいくんです。
しかし中には卵を産むふりをしながら巣内に入り、逆に産みつけてある卵を食べていくメスもいるから面白いですね(笑)
もちろんその後怒り狂ったオスに巣から叩き出されますが。
求愛・産卵ときて、ナベカの一番の見どころは何と言ってもふ化の瞬間です。
ナベカのオス親は卵が巣内でふ化すると子どもを口に咥えて巣外に運び、まるでスイカの種でも飛ばすように「ぷっ」と子どもを吐き出すんです!
これがとっても面白い!
ちなみ、大村湾ではこの仔魚放出と呼ばれる行動はナベカの他にも「マダラギンポ」や「トサカギンポ」でも見ることができますよ~!
水温が上がりすっかりナベカは繁殖期に突入していますので、仔魚放出もおそらく来週中には見られ始めると思います!
ここで書いた以外にも切れ痔になったナベカや、オス同士が喧嘩することでできる男の勲章などナベカだけも見所満載ですよ~!
5月10・11日と私の第二の故郷鹿児島へ潜りに行ってきました。
初日には桜島で大きな噴煙が上がり、灰だらけとなってしまいましたが存分に楽しんできました!
まず初日に向かったのは長水路です。
ここは鹿児島大学水産学部で伝統的に潜られ続けている由所正しきダイビングポイント!
とはいえ、潜るにくるのは卒業生か在学生か水産学部の先生たちです(笑)
もちろん私も学生の頃に大変お世話になった場所です。
噴煙を上げる桜島を横目に水中へと入っていくと、そこは美しいアマモの大草原!
長水路特有の穏やかな環境と、引き潮による透明度の良さも合わさって、それはそれは美しい光景が広がっていました。
この日は天候も良く、日の光を浴びてアマモが盛んに光合成を行っていました。
アマモの葉の上にはオヨギイソギンチャクやワレカラ、ブドウガイなど色んな生き物が生活していました。
こちらは滑るように泳ぎ回るコツブムシの仲間。
ダンゴムシのような姿ですが一度泳ぎ始めれば動きは俊敏です!
ドロメの幼魚に混ざりサツキハゼの姿もありました。
天敵が少ないためか皆のびのびと泳いでいます。
アマモとともに海底を覆っていたのはジュズモの仲間。
細い糸が絡まりあったような海藻です。
その中を覗いてみると、ジュズモの糸を上手に編み込み、自分の寝床を作っているヨコエビがいました。
こんな器用なヨコエビがいようとは!やはりヨコエビも奥が深い。
さて、その翌日はいよいよ桜島で潜ってきました。
コンクリート上に降り積もった灰を踏みしめながらのエントリー。
まず目指すは水深40m。
春濁りで緑色に染まった水中を下へ下へと降りていきます。
やがて目的の地点に到着あたりを注意深く見渡すと・・・
いました!お目当てのオニベニハゼ!
見るのは大学生の頃以来なので、実に8年ぶりの再会でしょうか(笑)
変わらぬ美しさに写真を撮るのも忘れるくらい見るのに没頭していました(笑)
ナガシメベニハゼもわんさかわんさか。
水深30m。
ふと水面を見上げると緑色の海中に広がるアカオビハナダイたちのシルエット。
これぞ錦江湾だな~。
婚姻色を呈したオスたちがおれがNo.1だ!と競うようにメスへ熱烈な求愛を繰り広げていました。
浅瀬ではネジリンボウたちも元気に出てきていましたよ。
やはり錦江湾は何度訪れても素晴らしい海ですね。
さて、明日からはホームポイントの大村湾を攻めて行きましょ!
ゴールデンウィークに突入しましたが、まだまだ期間中空きがありますので潜りたい方お待ちしてます!
今日は大村湾です。
キヌバリたち相変わらずたくさん泳ぎまわってます!
今が一年で一番撮影しやすい時期ですよ。
水深もわずか1mで待ってたら向こうから近寄ってきてくれるフレンドリーなキヌバリたちです。
水温が上がりナベカも繁殖モードに入ってきました!
メスがちょろちょろ動き回ると、オスたちが一斉にソワソワしだします!
ダイナンギンポも今日は良く目につきましたね~
繁殖が終わって巣から出てきたことなのかな?
そしてわずか1ヵ月間しか観察できないアカオビシマハゼの繁殖も始まってます!
求愛・産卵・卵保護!
見れてますよ~!
遊びにきてね~!